ご注意:本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の保険商品の加入を一律に推奨するものではありません。公的保障、勤務先制度、家計状況、預貯金を確認したうえで判断してください。
「保険は絶対に必要」と思い込んでいませんか?実は条件によっては生命保険に加入しなくてもよいケースがあります。
保険は「万一のリスクに対する経済的な備え」であり、そのリスクをすでにカバーできている場合は不要です。
本記事では、生命保険が不要な5つのケースを解説します。
生命保険がいらない人の5つのケース
ケース① 独身・子なし・扶養家族がいない人
死亡保険の目的は「遺族の生活を守ること」です。
独身で扶養家族がいなければ、自分が亡くなっても経済的な影響を受ける家族がいません。
死亡保障の必要額は、葬送費用だけでなく扶養家族、債務、遺族の生活費、利用できる公的保障・預貯金を踏まえて判断します。
ただし、医療保険・がん保険は独身でも必要な場合があります。
ケース② 医療・介護等に充てられる十分な預貯金がある人
高額療養費制度の自己負担上限は年齢・所得区分・多数回該当などで異なります。最新の公的制度を確認してください。
預貯金で対応できるかは、治療期間、保険診療外の費用、休業による収入減、家族構成などで変わります。
もっとも、がんの長期治療や介護が必要になった場合は2,000万円でも不足することがあるため、慎重に判断しましょう。
ケース③ 住宅ローンで団信に加入しており死亡保障が重複している
住宅ローンの団体信用生命保険(団信)に加入していれば、死亡時のローン残高は保険で完済されます。
配偶者の収入だけで生活できる場合や、子どもが独立している場合は、別途高額な死亡保険は不要になります。
ケース④ 会社の福利厚生が充実している人
会社の団体保険・退職金制度・厚生年金・企業年金が充実している場合、個人の生命保険の必要性が低くなります。
特に大企業の社員は社会保険・企業保障が手厚いため、個人保険は最低限で済む場合があります。
ケース⑤ 年金受給開始後・老後資金が十分な人
65歳以降で公的年金・退職金・貯蓄が十分にある場合、高額の生命保険は不要なことが多いです。
ただし、医療・介護のリスクはむしろ高まるため、医療・介護への備えが必要かは、公的保障・預貯金・収入・家族構成を踏まえて確認します。
保険が「いる」「いらない」の判断チャート
| 状況 | 死亡保険 | 医療保険 | がん保険 |
|---|---|---|---|
| 独身・扶養なし | 不要(葬儀代程度は必要) | 必要 | 必要 |
| 子育て中の夫婦 | 必要 | 必要 | 必要 |
| 子ども独立後・住宅ローン完済 | 最低限でOK | 必要 | 必要 |
| 65歳以降・年金受給中 | 不要または最低限 | あると安心 | あると安心 |
| 貯蓄2,000万円以上・独身 | 不要 | 任意 | 任意 |
保険料を節約しながら必要な保障を確保する方法
保険を選ぶ際は「保険料の安さ」と「保障の手厚さ」のバランスが重要です。
まず自分の家計で毎月無理なく払える保険料の上限を決め(手取り収入の5〜7%が目安)、その範囲内で必要な保障を最大化する商品を選びます。
保険料を抑える方法として、
- ①ネット専業の生命保険会社を利用する(対面型より20〜35%割安のケースが多い)、
- ②非喫煙者割引を活用する、
- ③健康体割引(BMI・血圧等の条件を満たす場合)を活用する、
- ④不要な特約を外してシンプルなプランにする、といった方法があります。
また、複数の保険を重複して加入している「過剰保険」の見直しも重要です。
一括比較サービスで現在の保険と他社プランを比較することで、同等の保障をより安く実現できることがあります。
保険加入前に確認すべき公的保障の活用
民間保険を検討する前に、公的保障制度の活用状況を確認することが重要です。
会社員・公務員であれば、
- ①健康保険の高額療養費制度(月の医療費自己負担に上限あり)、
- ②傷病手当金(病気・ケガで休業時に最長1年6ヶ月、標準報酬の2/3を支給)、
- ③遺族厚生年金(死亡時に遺族が受け取れる年金)、
- ④介護保険(40歳以上が対象の公的介護給付)といった制度があります。
これらの制度でカバーできる範囲を把握したうえで、「カバーできない部分」を民間保険で補う設計が合理的です。
公的保障が手厚い会社員世帯では、自営業者に比べて民間保険の必要額が少なくなるケースが多いです。
保険の見直しで家計を最適化する:共働き世帯のチェックリスト
保険の見直しでは、以下のチェックリストを活用しましょう。
- ①現在加入している保険の一覧を作成し、保険料・保障内容・満期を整理する。
- ②各保険が「誰の・何のリスク」に対応しているかを確認し、重複や漏れを把握する。
- ③ライフステージの変化(出産・住宅購入・子どもの独立)で必要な保障が変わっていないか確認する。
- ④同等の保障が他社でより安く得られないか、一括比較サービスで確認する。
- ⑤解約や切り替えを検討する場合、「解約返戻金の有無」「新規加入時の健康告知」「保険料の変化」を事前に確認する。
保険料の節約額が月3,000〜5,000円でも年間3.6〜6万円、10年で36〜60万円の差になります。
定期的な見直しは家計改善の重要な一手です。
共働き世帯が陥りやすい「保険の罠」4選
共働き世帯が保険選びで陥りやすい失敗パターンを4つ紹介します。
- ①夫だけに保険をかける:妻もフルタイム就労の場合、妻の収入喪失リスクも同様に考慮が必要です。
- ②貯蓄型保険の過剰加入:終身保険・養老保険は保険料が高く資産形成効率が低いケースがあります。
NISAやiDeCoと比較検討しましょう。 - ③特約の積み重ね:主契約に多数の特約を付加すると保険料が膨らみます。
必要な保障を単体の保険でシンプルに揃える方が割安なことがあります。 - ④更新型保険の保険料上昇を見落とす:10年更新型保険は更新時に保険料が大幅に上昇します。
長期で見ると割高になりがちです。
これらの罠を避けるため、加入前に複数社の比較と専門家への相談を組み合わせることをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「保険はいらない」と言われる根拠は何ですか?
主な根拠は「高額療養費制度で医療費の自己負担が抑えられる」「保険料の総払込額が給付金を上回るケースがある」「貯蓄で代替できる」という点です。
ただし、これはあくまで一部のケースであり、リスクの大きさや貯蓄の有無によって判断が変わります。
Q2. 医療保険は絶対に必要ですか?
貯蓄が300〜500万円以上あれば医療保険なしでも対応できる場合もあります。
ただし、がん・重大疾病など長期療養が必要な病気の場合は300〜500万円でも不足することがあります。
貯蓄が少ない若い世代には医療保険が特に重要です。
Q3. 保険をやめた場合のリスクは何ですか?
保険をやめた場合のリスクは「医療費の自己負担が全額かかる」「長期就業不能時の収入がなくなる」「遺族への補償がなくなる」などです。
特に貯蓄が少ない段階での無保険は大きなリスクがあります。
保険をやめる前に、自分の貯蓄・公的保障で対応できるかを冷静に確認しましょう。
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保険を検討する前に知っておきたい疑問
保険を選ぶ際に最初に確認すべきことは何ですか?
まず「誰のために・何のために・いくら必要か」を明確にしましょう。保険は目的別に設計するものです。死亡保障・医療保障・老後資金など目的を整理した上で、必要な保障額を計算することが重要です。
保険の見直しはどのタイミングで行うべきですか?
結婚・出産・住宅購入・子どもの独立・定年退職など、ライフイベントの変化時が見直しの好機です。一般的に3〜5年ごとの定期見直しをFPは推奨しています。
保険料が家計を圧迫している場合どうすればいいですか?
まず現在の保障内容を整理し、重複している保障・不要な特約を外すことで保険料を下げられます。公的保険(健康保険・雇用保険・労災)でカバーされる範囲を把握し、民間保険との役割分担を明確にしましょう。
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この記事を書いた人
三上 はるか
FP(2級ファイナンシャルプランニング技能士)・保険ライター
2級FP技能士資格保有。共働き世帯・子育て世帯の保険見直しを専門に、医療保険・がん保険・生命保険・収入保障保険の情報を10年以上発信。
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insure-check編集部 主任ライター・監修者。FP(ファイナンシャルプランナー)2級・生命保険募集人資格保有。保険業界・金融メディアに通算12年以上携わり、生命保険・医療保険・がん保険を専門とする。金融庁・生命保険文化センターの公的データをもとに中立・客観的な情報提供をモットーとする保険専門ウェブメディア「INSURE CHECK」の創設メンバー。年間100本以上の記事監修・執筆を担当し、家計改善・保険見直し相談の実務経験を情報発信に活かす。【保有資格】FP2級(AFP)、生命保険募集人(一般・変額)、損害保険募集人

