【FP監修・2026年最新】共働き夫婦の保険はいくら必要?夫婦別の適正保険料を解説

共働き夫婦は「お互いに収入があるから保険はそこまで必要ない」と思いがちです。
確かに片方が専業主婦(夫)の場合より必要な保険額は少なくなりますが、子どもの養育費や住宅ローンがあれば、適切な保障は必要です。
本記事では、共働き夫婦に最適な保険の組み合わせと必要金額を解説します。

共働き夫婦が保険を考える際の基本的な考え方

共働き夫婦の場合、万一の際に「もう一方の収入で生活を維持できるか」が保険額を決めるカギになります。
子どもの有無・住宅ローンの有無・貯蓄額によって必要な保険額は大きく変わります。

💡 共働き夫婦の必要保障額の計算考え方

  1. 子どもが独立するまでの生活費・教育費の合計
  2. 住宅ローン残高(団信でカバーされる分を除く)
  3. 配偶者の収入・遺族年金を差し引く
  4. 残りが「必要な死亡保険金額」

共働き夫婦のケース別・必要保険額シミュレーション

ケース 夫婦の状況 おすすめの死亡保険額 月額保険料目安(夫)
ケース①子なし・賃貸・共に正社員各300〜500万円(葬儀費用程度)500〜2,000円
ケース②子1人・住宅ローンあり・共に正社員各1,000〜2,000万円1,500〜4,000円
ケース③子2人・住宅ローンあり・妻がパート夫:2,000〜4,000万円、妻:500〜1,000万円夫:3,000〜8,000円
ケース④共にフリーランス・子2人各2,000〜3,000万円+就業不能保険5,000〜10,000円

共働き夫婦が優先すべき保険の種類

① 医療保険:夫婦それぞれに必須

病気や入院は「収入があるかどうか」に関わらず誰にでも起こります。
特に収入が2本柱の共働きは、一方が長期入院すると家計への影響が大きいです。
夫婦それぞれが医療保険に加入しておくことで、治療に専念できる環境を確保しましょう。

② がん保険:夫婦ともに重要

がん治療は長期化する傾向にあり、仕事を休む・辞めるケースも出てきます。
共働きだからこそ、がんで仕事を失った際の収入減少をがん診断一時金でカバーしておくことが大切です。

③ 収入保障保険(子どもがいる場合)

子育て中の共働きは、一方が亡くなった場合でも残されたパートナーと子どもが生活できる保障が必要です。
収入保障保険は月々の保険料が安く、大きな死亡保障が得られるためコストパフォーマンスが高いです。

④ 就業不能保険:特にフリーランスは必須

フリーランス・自営業の共働きは公的な傷病手当金がなく、働けなくなった場合の収入ゼロリスクが高いです。
就業不能保険で月額15〜20万円の給付を確保しておきましょう。

保険料を節約しながら必要な保障を確保する方法

保険を選ぶ際は「保険料の安さ」と「保障の手厚さ」のバランスが重要です。
まず自分の家計で毎月無理なく払える保険料の上限を決め(手取り収入の5〜7%が目安)、その範囲内で必要な保障を最大化する商品を選びます。
保険料を抑える方法として、

  • ①ネット専業の生命保険会社を利用する(対面型より20〜35%割安のケースが多い)、
  • ②非喫煙者割引を活用する、
  • ③健康体割引(BMI・血圧等の条件を満たす場合)を活用する、
  • ④不要な特約を外してシンプルなプランにする、といった方法があります。
    また、複数の保険を重複して加入している「過剰保険」の見直しも重要です。
    一括比較サービスで現在の保険と他社プランを比較することで、同等の保障をより安く実現できることがあります。

保険加入前に確認すべき公的保障の活用

民間保険を検討する前に、公的保障制度の活用状況を確認することが重要です。
会社員・公務員であれば、

  • ①健康保険の高額療養費制度(月の医療費自己負担に上限あり)、
  • ②傷病手当金(病気・ケガで休業時に最長1年6ヶ月、標準報酬の2/3を支給)、
  • ③遺族厚生年金(死亡時に遺族が受け取れる年金)、
  • ④介護保険(40歳以上が対象の公的介護給付)といった制度があります。
    これらの制度でカバーできる範囲を把握したうえで、「カバーできない部分」を民間保険で補う設計が合理的です。
    公的保障が手厚い会社員世帯では、自営業者に比べて民間保険の必要額が少なくなるケースが多いです。

保険の見直しで家計を最適化する:共働き世帯のチェックリスト

保険の見直しでは、以下のチェックリストを活用しましょう。

  • ①現在加入している保険の一覧を作成し、保険料・保障内容・満期を整理する。
  • ②各保険が「誰の・何のリスク」に対応しているかを確認し、重複や漏れを把握する。
  • ③ライフステージの変化(出産・住宅購入・子どもの独立)で必要な保障が変わっていないか確認する。
  • ④同等の保障が他社でより安く得られないか、一括比較サービスで確認する。
  • ⑤解約や切り替えを検討する場合、「解約返戻金の有無」「新規加入時の健康告知」「保険料の変化」を事前に確認する。
    保険料の節約額が月3,000〜5,000円でも年間3.6〜6万円、10年で36〜60万円の差になります。
    定期的な見直しは家計改善の重要な一手です。

共働き世帯が陥りやすい「保険の罠」4選

共働き世帯が保険選びで陥りやすい失敗パターンを4つ紹介します。

  • 夫だけに保険をかける:妻もフルタイム就労の場合、妻の収入喪失リスクも同様に考慮が必要です。
  • 貯蓄型保険の過剰加入:終身保険・養老保険は保険料が高く資産形成効率が低いケースがあります。
    NISAやiDeCoと比較検討しましょう。
  • 特約の積み重ね:主契約に多数の特約を付加すると保険料が膨らみます。
    必要な保障を単体の保険でシンプルに揃える方が割安なことがあります。
  • 更新型保険の保険料上昇を見落とす:10年更新型保険は更新時に保険料が大幅に上昇します。
    長期で見ると割高になりがちです。
    これらの罠を避けるため、加入前に複数社の比較と専門家への相談を組み合わせることをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q1. 共働きで子なしなら死亡保険はいらないですか?

子なし・共働き・住宅ローンなしであれば、高額の死亡保険は必要ありません。
葬儀費用程度(100〜300万円)の保険を夫婦それぞれで持つか、医療保険・がん保険に集中させるのが合理的です。

Q2. 共働きでも育休中・産休中の保険はどう考えますか?

育休・産休中は収入が一時的に減少(育児休業給付金は手取りの約67%)するため、就業不能保険があると安心です。
また、この期間は家計が苦しくなりがちなので、保険料の見直し(不要な特約を外すなど)もおすすめです。

Q3. 共働きで夫婦の保険料合計はいくらが目安ですか?

子なし夫婦なら世帯で月10,000〜20,000円、子ども1〜2人がいる場合は世帯で月20,000〜40,000円が一般的な目安です。
手取り世帯収入の5〜8%を超えないようにしましょう。

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保険を検討する前に知っておきたい疑問

保険を選ぶ際に最初に確認すべきことは何ですか?

まず「誰のために・何のために・いくら必要か」を明確にしましょう。保険は目的別に設計するものです。死亡保障・医療保障・老後資金など目的を整理した上で、必要な保障額を計算することが重要です。

保険の見直しはどのタイミングで行うべきですか?

結婚・出産・住宅購入・子どもの独立・定年退職など、ライフイベントの変化時が見直しの好機です。一般的に3〜5年ごとの定期見直しをFPは推奨しています。

保険料が家計を圧迫している場合どうすればいいですか?

まず現在の保障内容を整理し、重複している保障・不要な特約を外すことで保険料を下げられます。公的保険(健康保険・雇用保険・労災)でカバーされる範囲を把握し、民間保険との役割分担を明確にしましょう。

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三上 はるか

この記事を書いた人

三上 はるか

FP(2級ファイナンシャルプランニング技能士)・保険ライター

2級FP技能士資格保有。共働き世帯・子育て世帯の保険見直しを専門に、医療保険・がん保険・生命保険・収入保障保険の情報を10年以上発信。

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