ご注意:本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の保険商品の加入を一律に推奨するものではありません。公的保障、勤務先制度、家計状況、預貯金を確認したうえで判断してください。
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「保険に二重加入していると得をする?」「複数の保険に入っているけど意味がある?」——複数の保険に加入する「二重加入(重複加入)」については、保険の種類によって損得が大きく変わります。この記事では、保険の二重加入のメリット・デメリットと、賢い判断基準を解説します。
保険の二重加入(重複加入)とは?
保険の二重加入とは、同じ保障内容をカバーする保険に複数加入している状態のことです。例えば、会社の団体医療保険に入りながら個人の医療保険にも加入する、自動車保険を複数契約するなどのケースが該当します。
重要なのは、保険の種類によって二重加入の取り扱いが全く異なるという点です。大きく「実損払い型」と「定額払い型」に分けて考える必要があります。
| 保険の種類 | 支払い方式 | 二重加入の効果 |
|---|---|---|
| 損害保険(自動車・火災保険など) | 実損払い型 | 二重取り不可・保険料の無駄 |
| 生命保険(死亡保険) | 定額払い型 | 両方から受取可能 |
| 医療保険・がん保険 | 定額払い型 | 両方から受取可能 |
| 所得補償保険・就業不能保険 | 実損払い型に近い | 上限あり・要確認 |
二重加入でメリットがあるケース
生命保険(死亡保障)の二重加入
生命保険(死亡保険)は定額払い型のため、複数の保険に加入していればそれぞれから保険金を受け取ることができます。例えば、A社の定期保険から2,000万円、B社の終身保険から500万円、合計2,500万円の保険金を受け取ることが可能です。
このため、必要な死亡保障額に合わせて複数の保険を組み合わせることは合理的です。例えば「子どもが独立するまでの期間は収入保障保険で手厚く保障し、一生涯の基本保障は終身保険で確保する」という組み合わせは一般的な戦略です。
医療保険・がん保険の二重加入
医療保険も定額払い型のため、複数加入していれば入院1日あたりの給付金を両方から受け取れます。例えば、会社の団体保険で日額3,000円、個人の医療保険で日額5,000円、合計8,000円を受け取れます。
特にフリーランス・自営業者は入院中も収入が止まるリスクがあるため、医療保険を手厚くすることで収入減を補う意味合いがあります。詳しくは医療保険はいらない?健康保険で十分かも参考にしてください。
二重加入のデメリット・損になるケース
損害保険は二重取りが絶対にできない
自動車保険・火災保険などの損害保険は「実損払い型」で、実際の損害額以上の保険金は受け取れません。複数の損害保険に加入していても、受け取れる保険金の総額は実損額が上限となります。つまり損害保険の二重加入は純粋に保険料の無駄になります。
具体例を挙げると、火災で100万円の損害が出た場合、A社・B社の両方に火災保険があっても合計100万円しか受け取れません(両社が按分して支払います)。
保険料が二重にかかる
二重加入は当然、保険料も二重にかかります。医療保険などで「多く受け取れる」メリットがある場合でも、保険料負担増が家計を圧迫していないか確認が必要です。特に、実際に保険を使う機会が少ない健康な人にとっては、二重の保険料が「まったく使わない費用」になるリスクがあります。
給付重複で無駄になるケース
会社の福利厚生として団体保険に加入しているにもかかわらず、それを把握せずに個人保険に別途加入するケースは非常に多いです。退職や転職時に団体保険が終了することも考慮に入れつつ、現在の保障全体を把握しましょう。
二重加入の損得を判断する3つの基準
①保険の種類を確認する:定額払い型(生命保険・医療保険系)なら二重加入に意味がある。実損払い型(損害保険)なら二重加入は無駄。
②必要保障額と現在の保障額を比較する:収入・家族構成・資産状況から必要な保障額を算出し、現在の合計保障額と比較。不足しているなら追加加入は合理的。過剰なら整理を検討。収入保障保険の必要性の判断方法も参考にしてください。
③保険料の家計に対する割合を確認する:月収の5〜10%以内が保険料の目安とされます。複数保険の合計保険料がこれを超えている場合は見直しを検討しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 入院したとき、医療保険が複数あれば全部から給付金をもらえますか?
A. はい、受け取れます。医療保険は定額払い型のため、加入している保険会社それぞれに請求できます。ただし、請求時には各保険会社に他の保険の給付申請状況を報告する義務がある場合があります(重複請求の申告義務)。必ず各社の約款や規約を確認しましょう。
Q. 二重加入している保険を整理する際のポイントは何ですか?
A. まず①全保険の一覧を作成し、保険種類・保障内容・保険料を整理する、②会社の団体保険・公的保険(健康保険)の保障内容を確認する、③重複している保障を特定する、④必要保障額に対して過剰な部分を解約・減額する——という手順で進めましょう。迷う場合は独立系FPや保険見直しの専門家への相談が有効です。
Q. 自動車保険を2社で契約してしまっていました。どうすればいいですか?
A. 損害保険の二重加入は保険料の無駄になるため、片方を解約することをおすすめします。解約のタイミングは更新月に合わせると無駄な保険料の支払いを最小限にできます。解約する場合は残存期間の保険料が日割りで返金されるケースが多いため、保険会社に確認しましょう。
insure-check編集部 主任ライター・監修者。FP(ファイナンシャルプランナー)2級・生命保険募集人資格保有。保険業界・金融メディアに通算12年以上携わり、生命保険・医療保険・がん保険を専門とする。金融庁・生命保険文化センターの公的データをもとに中立・客観的な情報提供をモットーとする保険専門ウェブメディア「INSURE CHECK」の創設メンバー。年間100本以上の記事監修・執筆を担当し、家計改善・保険見直し相談の実務経験を情報発信に活かす。【保有資格】FP2級(AFP)、生命保険募集人(一般・変額)、損害保険募集人

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