子どもの教育費を計画的に積み立てる「学資保険」。加入タイミングが早いほど月々の保険料が安くなり、返戻率も有利になる傾向があります。
いつから始めるべきか、返戻率の見方とともに解説します。
学資保険の加入タイミングと返戻率の関係
学資保険は一般的に「加入できるのは子どもが0〜6歳まで」の商品が多く、加入が早いほど月々の保険料は安くなります。
また、加入時の親の年齢が若いほど保険料が安くなる傾向があります。
| 加入時の子どもの年齢 | 月額保険料の目安(満期200万円) | 返戻率の目安 |
|---|---|---|
| 0歳(出生直後) | 約13,000〜15,000円 | 103〜108% |
| 1歳 | 約14,000〜16,000円 | 102〜107% |
| 3歳 | 約17,000〜20,000円 | 101〜105% |
| 5歳 | 約22,000〜27,000円 | 100〜103% |
| 6歳(加入限度) | 約27,000〜35,000円 | 100〜102% |
※保険会社・商品・親の年齢によって大きく異なります
最適な加入タイミング
- 妊娠中(出産前):多くの保険会社で妊娠中(妊娠6〜8ヶ月まで)でも加入できる。
最も早く始められるため保険料が安い - 出産直後〜1歳まで:最もおすすめのタイミング。
返戻率・保険料のバランスが良い - 3歳まで:まだ返戻率を確保できる範囲内。
4〜5歳以降は保険料の負担が重くなりがち
学資保険の返戻率を見るときの注意点
- 払込期間が短い方が返戻率は高い:「10歳払済」の方が「18歳払済」より返戻率が高い傾向がある(ただし月々の保険料は高くなる)
- 保険料の払い方で変わる:月払いより年払い・一括払いの方が返戻率が有利
- 返戻率の計算式を確認:返戻率=受取額合計÷払込保険料合計×100。
各社でパンフレット・見積もりで確認できる
学資保険か新NISAか、どちらを選ぶべきか
| 比較項目 | 学資保険 | 新NISA(つみたて投資枠) |
|---|---|---|
| 元本保証 | ◎ あり | ✗ なし(元本割れリスク) |
| 期待利回り | △ 0〜5%程度 | ◎ 年3〜7%(長期) |
| 死亡保障(払込免除) | ◎ あり(親が死亡しても積立継続) | ✗ なし |
| 途中引き出し | △ 解約損あり | ◎ いつでも可 |
| 税制優遇 | 生命保険料控除(年最大4万円) | ◎ 運用益非課税 |
元本保証と親の万一の保障を重視するなら学資保険、最大限に増やしたいなら新NISAが有利です。
両方を組み合わせる家庭も増えています。
よくある質問(FAQ)
Q. 妊娠中に学資保険に加入できますか?
A. はい、多くの保険会社で妊娠中(妊娠6〜8ヶ月程度まで)でも加入できます。
ただし母体・胎児の健康状態の告知が必要な場合があります。
出産前に加入すると最も保険料が安くなります。
Q. 学資保険の満期金はいつ受け取れますか?
A. 商品によって異なりますが、多くは子どもが18歳になる年(大学入学前)に満期金が受け取れます。
高校入学時(15歳)や中学入学時(12歳)にも中間給付が受け取れるタイプもあります。
Q. 学資保険の返戻率100%を下回ることはありますか?
A. 期間の途中で解約した場合は返戻率100%を大きく下回ることがあります。
また、特約(育英年金特約等)を付帯した場合は保険料が増え返戻率が下がることがあります。
シンプルな積立型の学資保険が返戻率を最大化しやすいです。
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学資保険を検討する前に知っておきたい疑問
学資保険の返戻率の目安はどれくらいですか?
現在の主流は105〜108%程度です。返戻率が高いほどお得ですが、払込期間・受取タイミング・保険会社によって異なります。早期加入(子ども0〜3歳)ほど有利になります。
学資保険とNISA(ジュニアNISA)はどちらがいいですか?
元本保証と確実な教育費準備なら学資保険、運用益を狙うならNISAが向いています。リスクを取れるなら新NISA(つみたて投資枠)、確実性を重視するなら学資保険の組み合わせが現実的です。
学資保険は何歳から始めるのがベストですか?
子どもが生まれてすぐ(0歳)が最も保険料が安く、返戻率も高い傾向があります。遅くとも小学校入学前(6歳)までに加入することで、教育費のピーク(高校・大学入学時)に備えられます。
保険料を節約しながら必要な保障を確保する方法
保険を選ぶ際は「保険料の安さ」と「保障の手厚さ」のバランスが重要です。
まず家計で毎月無理なく払える保険料の上限を決め(手取り収入の5〜7%が目安)、その範囲内で必要な保障を最大化します。
保険料を抑える方法として、
- ①ネット専業の生命保険会社を利用する(対面型より20〜35%割安なケースが多い)、
- ②非喫煙者割引・健康体割引を活用する、
- ③不要な特約を外してシンプルなプランにする、
- ④複数の保険の重複(過剰保険)を整理する、といった方法があります。
一括比較サービスで現在の保険と他社プランを比較することで、同等の保障をより安く実現できることがあります。
加入前に確認すべき公的保障の活用
民間保険を検討する前に、公的保障制度の活用状況を確認することが重要です。
会社員・公務員であれば、
- ①健康保険の高額療養費制度(月の医療費自己負担に上限あり)、
- ②傷病手当金(病気・ケガで休業時に最長1年6ヶ月、標準報酬の2/3を支給)、
- ③遺族厚生年金(死亡時に遺族が受け取れる年金)、
- ④介護保険(40歳以上が対象の公的介護給付)があります。
これらでカバーできる範囲を把握したうえで「カバーできない部分」を民間保険で補う設計が合理的です。
公的保障が手厚い会社員・共働き世帯では、必要な民間保険の金額が自営業者より少なくなるケースが多いです。
保険の見直しで家計を最適化する:共働き世帯のチェックリスト
保険の見直しでは、以下のチェックリストを活用しましょう。
- ①現在加入している保険の一覧を作成し、保険料・保障内容・満期を整理する。
- ②各保険が「誰の・何のリスク」に対応しているかを確認し、重複や漏れを把握する。
- ③ライフステージの変化(出産・住宅購入・子どもの独立)で必要な保障が変わっていないか確認する。
- ④同等の保障が他社でより安く得られないか、一括比較サービスで確認する。
- ⑤解約や切り替えを検討する場合、「解約返戻金の有無」「新規加入時の健康告知」「保険料の変化」を事前に確認する。
保険料の節約額が月3,000〜5,000円でも年間3.6〜6万円、10年で36〜60万円の差になります。
定期的な見直しは家計改善の重要な一手です。
共働き世帯が陥りやすい「保険の罠」4選
共働き世帯が保険選びで陥りやすい失敗パターンを4つ紹介します。
- ①夫だけに保険をかける:妻もフルタイム就労の場合、妻の収入喪失リスクも同様に考慮が必要です。
- ②貯蓄型保険の過剰加入:終身保険・養老保険は保険料が高く資産形成効率が低いケースがあります。
NISAやiDeCoと比較検討しましょう。 - ③特約の積み重ね:主契約に多数の特約を付加すると保険料が膨らみます。
必要な保障を単体の保険でシンプルに揃える方が割安なことがあります。 - ④更新型保険の保険料上昇を見落とす:10年更新型保険は更新時に保険料が大幅に上昇します。
長期で見ると割高になりがちです。
これらの罠を避けるため、加入前に複数社の比較と専門家への相談を組み合わせることをおすすめします。
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この記事を書いた人
三上 はるか
FP(2級ファイナンシャルプランニング技能士)・保険ライター
2級FP技能士資格保有。共働き世帯・子育て世帯の保険見直しを専門に、医療保険・がん保険・生命保険・収入保障保険の情報を10年以上発信。
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