ご注意:本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の保険商品の加入を一律に推奨するものではありません。公的保障、勤務先制度、家計状況、預貯金を確認したうえで判断してください。
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「掛け捨て保険は損」「貯蓄型保険は保険料が高い」どちらの意見も耳にしますが、どちらが正解なのでしょうか。本記事では掛け捨て保険と貯蓄型保険の違いを具体的な数字で比較し、あなたに合った選択肢を解説します。
掛け捨て保険と貯蓄型保険の基本的な違い
掛け捨て保険とは
掛け捨て保険は、保険期間中に死亡・入院などの保険事故が起きなければ保険金・給付金が支払われず、支払った保険料は戻ってこない保険です。定期保険・収入保障保険・医療保険(掛け捨てタイプ)などが代表例です。
最大のメリットは保険料の安さです。同等の保障を貯蓄型と比べると、保険料が3〜5倍安くなるケースも珍しくありません。保険料を抑えた分を、NISA・iDeCo・貯蓄に回すことができます。
貯蓄型保険とは
貯蓄型保険は、解約時や満期時に「解約返戻金」や「満期保険金」が受け取れる保険です。終身保険・養老保険・学資保険・個人年金保険などが代表例です。
保険料の一部が積み立てられるため、長期間継続すると払込保険料総額を上回る返戻率になる商品もあります。ただし、早期解約すると元本割れするリスクがあります。
保険料・返戻率の具体的な比較
定期保険(掛け捨て)vs 終身保険(貯蓄型)
例として30歳男性、死亡保険金1,000万円で比較します。
定期保険(10年更新)の場合、月々の保険料は2,000〜3,000円程度。10年間の総支払額は24〜36万円程度です。保険期間終了後に死亡保険金はゼロです。
終身保険の場合、月々の保険料は15,000〜25,000円程度。65歳払済(35年間)の総支払額は630〜1,050万円程度になります。解約返戻率は払込終了時に95〜105%程度が一般的です。
保険料だけで比べると、掛け捨ての定期保険は終身保険の5〜10倍安いことがわかります。
養老保険・学資保険の返戻率
養老保険は死亡保障と貯蓄が一体になった保険で、満期時に満期保険金が受け取れます。現在の金利水準では返戻率が105〜110%程度の商品が多く、銀行預金より有利な場合があります。ただし、途中解約すると元本割れします。養老保険のメリット・デメリットも参考にしてください。
掛け捨て保険が向いている人
①保険料を最小限に抑えたい人
家計に余裕がなく、保険料をできるだけ抑えたい方には掛け捨て保険が適しています。月々の保険料が安いため、同じ予算でより大きな保障を確保できます。子育て中で支出が多い世代が特に多い選択肢です。
②NISA・iDeCoで資産形成している人
「保険は保障だけ、貯蓄は別で」という考え方をする場合、掛け捨て保険で保障を確保しつつ、残った資金をNISAやiDeCoで運用する戦略が合理的です。長期投資では保険の積立より高いリターンが期待できるケースも多くあります。
③一時的な保障が必要な期間限定の人
住宅ローン返済中・子どもが独立するまでなど、特定の期間だけ大きな保障が必要な場合は、その期間に合わせた定期保険(掛け捨て)が合理的です。必要な期間だけ保障し、必要でなくなったら解約できます。
貯蓄型保険が向いている人
①貯蓄が苦手で強制的に積み立てたい人
毎月の保険料支払いが「強制的な積み立て」の役割を果たします。自分では貯蓄できないと感じる方には、払い込んだ保険料が一定額戻ってくる貯蓄型保険の「仕組み貯蓄」効果が有効です。
②死亡保障を一生涯確保したい人
定期保険は期間満了後に保障がなくなりますが、終身保険は一生涯の死亡保障が確保できます。相続対策や葬儀費用の準備として、終身保険を活用するケースが多く見られます。
③低金利の今、利率が確定している商品を選びたい人
一時払い終身保険や個人年金保険は、加入時点の予定利率が一生涯固定されます。将来の金利低下リスクをヘッジしたい方には有効な選択肢です。個人年金保険のメリット・デメリットも参考にしてください。
掛け捨て・貯蓄型の選択基準まとめ
どちらが優れているかは一概に言えません。重要なのは「自分のライフプランに合っているか」です。以下の観点で整理しましょう。保険料の余裕があるかどうか、自分で貯蓄・投資ができるかどうか、保障が必要な期間はいつまでか、相続・老後資金の準備が目的かどうか。これらを整理したうえで、必要に応じて掛け捨てと貯蓄型を組み合わせることも一つの方法です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「掛け捨ては損」という考え方は正しいですか?
保険の目的は「万が一のリスクに備えること」です。使わなかった保険料は「安心を買うためのコスト」と考えれば損ではありません。掛け捨て保険で節約した保険料を投資に回せば、長期的に貯蓄型保険より資産が増えるケースも多くあります。
Q2. 終身保険は本当に貯蓄になりますか?
長期間継続すると払込保険料総額を上回る解約返戻金が受け取れる商品もあります。ただし、インフレや機会損失を考慮すると、NISA・iDeCoなどの投資に比べてリターンが劣る場合が多いです。「確実に一定額が戻る」という安心感に価値を感じる方には向いています。
Q3. 掛け捨てと貯蓄型を組み合わせることはできますか?
もちろん可能です。たとえば、死亡保障は掛け捨ての定期保険で大きく確保しつつ、老後資金の積み立てには個人年金保険を活用するといった組み合わせが代表的です。必要な保障と目的に応じて柔軟に組み合わせましょう。
insure-check編集部 主任ライター・監修者。FP(ファイナンシャルプランナー)2級・生命保険募集人資格保有。保険業界・金融メディアに通算12年以上携わり、生命保険・医療保険・がん保険を専門とする。金融庁・生命保険文化センターの公的データをもとに中立・客観的な情報提供をモットーとする保険専門ウェブメディア「INSURE CHECK」の創設メンバー。年間100本以上の記事監修・執筆を担当し、家計改善・保険見直し相談の実務経験を情報発信に活かす。【保有資格】FP2級(AFP)、生命保険募集人(一般・変額)、損害保険募集人

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