ご注意:本記事は一般的な情報提供を目的としています。特定の保険商品の加入を一律に推奨するものではありません。公的保障、勤務先制度、家計状況、預貯金を確認したうえで判断してください。
※本記事はアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。
「学資保険はいらない」という声をよく耳にするようになりました。かつては子どもの教育費を準備する定番手段だった学資保険ですが、低金利時代が続く中でその魅力は薄れてきています。一方で「貯金だけで十分」と割り切ってよいのか、不安を感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、学資保険がいらないと言われる具体的な理由を整理しながら、逆に加入すべきケース・しなくてよいケース、そして代替となる教育費の準備方法まで詳しく解説します。
学資保険が「いらない」と言われる3つの理由
① 返戻率が低く、インフレに弱い
現在の学資保険の返戻率(払込保険料に対して受け取れる金額の割合)は、多くの商品で100〜108%程度にとどまっています。かつては返戻率120%以上の商品も珍しくありませんでしたが、長期的な低金利政策の影響で保険会社の運用益が圧迫され、商品の旨みが大きく低下しました。
たとえば月1万円を15年間積み立てた場合、払込総額は180万円。返戻率108%なら受取額は約194万円で、差額は約14万円です。一見利益のように見えますが、年率換算すると約0.5%程度にすぎません。物価上昇(インフレ)が年1%以上続けば、実質的な購買力は目減りすることになります。2024年以降、日本でもインフレ傾向が続いており、固定利回りの低さは今後ますます問題になる可能性があります。
② 新NISA・投資信託と比べるとリターンが大きく劣る
2024年からスタートした新NISAでは、年間最大360万円まで非課税で投資できるようになりました。全世界株式インデックスファンドに15年間積み立てた場合、過去データに基づく年率5%想定では、月1万円の積み立てで最終資産額が約270万円に達します。学資保険の受取額194万円と比べると76万円以上の差です。
もちろん投資には元本割れリスクがある点は忘れてはなりませんが、15年以上の長期投資であればリスクが平準化されやすいことも事実です。「保険機能のコスト」と「投資リターンの差」を天秤にかけたとき、多くのケースで学資保険は割に合わないという結論になります。
③ 途中解約すると元本割れが避けられない
学資保険は長期契約が前提の商品のため、加入から数年以内に解約すると払込保険料を下回る解約返戻金しか受け取れません。家計が急変したり、より良い運用手段に乗り換えたいと思っても、柔軟に対応できないのが大きなデメリットです。
預貯金やNISAであれば必要なときに引き出せますが、学資保険は「お金を縛られる」性質があります。教育費は18年先のことですが、その間に住宅購入・家族の病気・転職など予期せぬ出費が重なることも少なくありません。流動性の低さは、学資保険を選ぶうえで最も慎重に考えるべきリスクです。
「貯金で十分」は本当?貯金と学資保険の比較
貯金のメリットとデメリット
銀行預金の最大のメリットは元本保証と流動性の高さです。普通預金・定期預金はいつでも引き出せて、預けた金額が減ることはありません。ただし、現在の定期預金金利は年0.1〜0.3%程度と低く、長期的な資産形成手段としては非力です。
また「自由に引き出せる」点は使い勝手がよい反面、教育費用として意識的に取り分けていないと気づかないうちに使ってしまうリスクがあります。「貯金で十分」と言えるのは、毎月一定額を規律正しく積み立てられる方に限られるでしょう。
学資保険が有利になるケース
学資保険には、契約者(通常は親)が死亡・高度障害状態になった場合に以降の保険料が免除され、そのまま満期保険金が受け取れる「保険料払込免除特則」が付いています。これは純粋な貯金にはない機能です。一家の主な稼ぎ手が会社員で、万が一の際に教育費の確保が難しくなるご家庭には、この保障機能は大きな安心になります。
また、投資が苦手で元本割れのストレスに耐えられない方や、給与天引きのような強制貯蓄の仕組みが必要な方にとっては、返戻率が低くても学資保険の「仕組み的な強制力」に価値があります。
学資保険に加入すべき人・しなくていい人
加入すべき人の特徴
- 投資経験がなく、NISAや投資信託に踏み出せない
- 主な稼ぎ手に万が一があった場合の教育費確保を最優先にしたい
- 貯金が苦手で強制的な積み立て仕組みを必要としている
- 専業主婦(夫)家庭で収入源が1本しかない
加入しなくていい人の特徴
- NISAや投資信託で自己運用できる、または始める意欲がある
- 共働きで万が一でも教育費を確保できる収入・貯蓄がある
- 既に十分な金融資産がある
- 流動性を重視し、必要に応じて資金を動かしたい
なお、既存の保険を見直す際には解約タイミングも重要です。詳しくは終身保険の解約返戻金はいつ増える?もご参照ください。
学資保険に入らない場合の代替手段3選
学資保険の代わりに教育費を準備する方法として、主に以下の3つが挙げられます。
① 新NISA(つみたて投資枠):月100円から始められ、運用益が非課税。長期・積立・分散投資で教育費を準備する最も人気の手段です。元本保証はなく価格変動リスクがありますが、15年以上の運用ならリスクが和らぎます。
② 低解約返戻金型終身保険:払込期間中の解約返戻金を抑える代わりに、払込完了後の返戻率が高い商品。死亡保障と貯蓄を同時に確保したい方に向いています。保険の乗り換えを検討する場合は保険の乗り換えデメリットも事前に確認しましょう。
③ 財形貯蓄・定期定額積立:勤務先の制度を利用した給与天引き型の積み立て。強制力があるため積み立て漏れが起こりにくく、利息に優遇措置がある場合もあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 学資保険の返戻率はどれくらいが目安ですか?
A. 現在の市場では105〜108%程度が一般的です。110%超の商品は少なくなっており、特約や保障が厚いほど返戻率は下がる傾向があります。返戻率だけでなく保障内容・払込条件を総合的に比較することが重要です。
Q2. 学資保険はいつまでに加入すればいいですか?
A. 多くの商品は子どもが0〜6歳(商品により0〜8歳)の間に加入できます。加入年齢が低いほど月々の保険料が安く、長期積み立てで複利効果を得やすくなります。出生後できるだけ早めに検討するのがベストです。
Q3. NISAと学資保険を併用する意味はありますか?
A. あります。NISAで資産を増やしながら、学資保険の「万が一の保障・強制貯蓄」機能を組み合わせる方法は合理的です。ただし家計への負担を考慮し、無理のない範囲で設計することが大切です。またがん保険の必要性なども含め、保険全体のバランスを定期的に見直しましょう。
教育費の準備・学資保険について無料で専門家に相談
【完全無料】保険見直しラボで相談する →insure-check編集部 主任ライター・監修者。FP(ファイナンシャルプランナー)2級・生命保険募集人資格保有。保険業界・金融メディアに通算12年以上携わり、生命保険・医療保険・がん保険を専門とする。金融庁・生命保険文化センターの公的データをもとに中立・客観的な情報提供をモットーとする保険専門ウェブメディア「INSURE CHECK」の創設メンバー。年間100本以上の記事監修・執筆を担当し、家計改善・保険見直し相談の実務経験を情報発信に活かす。【保有資格】FP2級(AFP)、生命保険募集人(一般・変額)、損害保険募集人

コメント